前十字靭帯損傷(ACL損傷)

前十字靭帯とは、大腿骨の外側の後ろから脛骨の内側の前方についている靭帯のことです。

前十字靭帯は、脛骨が大腿骨よりも前に出すぎないように(前方不安定性)、また膝下が内側に捻れないように(下腿内旋)、膝関節が伸びすぎないように(過伸展)制御しています。

スポーツ活動中のACLの役割は、急激なストップ動作やジャンプなど、膝が軽く曲がった状態で太ももに力が入った時に太ももの収縮によって脛骨が前に引き出されすぎないように止めることです。

 

●受傷の仕方

スポーツ活動中に損傷することが多いですが、損傷の仕方は大きく2通りあります。

➀接触型

コンタクトスポーツでタックル、スライディングなどで外力が直接膝関節に加わり断裂します。膝が内側に入る(外反ストレス)、膝が過度に伸ばされる(過伸展)と損傷に至ります。

➁非接触型

直接的な外力ではなく、太ももの大腿四頭筋が急激に収縮する動作(急激なストップ、ジャンプの着地)、膝に捻りが加わる動作(カッティング、ステップなど)により断裂します。

「膝が内側に入った」、「ガクッとした」、「ブチッと音がした」という訴えが多いです。

ACLを損傷したままでいると、膝が抜けるような感覚やガクンと膝崩れを起こすようになることも特徴です。

また、半月板を一緒に痛めてしまうこともあります。

 

●当院での治療

当院では急性期の治療としてアイシング、インディバアクティブセラピーや超音波治療を行い炎症を抑えていきます。また、歩行時の痛みや日常生活動作での疼痛を最小限にするため厚紙副紙や包帯、サポーターで固定をします。

必要に応じて信頼できる医師に画像診断の依頼をし、MRIにてACL損傷の確定診断を受けた上で医師と提携しつつリハビリや復帰に向けてのメニューを作成します。